神奈川の箱根温泉は、東京からのアクセスが良く、観光とセットで楽しめる“定番の温泉地”。
一方、北海道の登別温泉は、地獄谷を源泉とする湯けむりと豊富な泉質で「温泉天国」と呼ばれています。
どちらも多彩な泉質を誇りますが、歴史や街並み、グルメの楽しみ方に違いが見えてきます。
この記事では泉質・歴史・グルメを切り口に、箱根と登別を比較してみます。


箱根温泉:首都圏の温泉リゾート
泉質
箱根には20以上の温泉地があり、単純泉・塩化物泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉など泉質のバリエーションが豊富。白濁硫黄泉から無色透明泉まで揃い、温泉テーマパークのように楽しめる。
歴史的背景
奈良時代から温泉地として記録があり、中世以降は東海道の宿場町とともに発展。江戸期には多くの文人墨客が訪れ、明治以降は観光地として首都圏の人々に定着した。
観光とグルメ
- 観光:芦ノ湖と箱根神社の赤い鳥居、大涌谷の噴煙、彫刻の森美術館。
- グルメ:
1. 黒たまご(大涌谷の名物)
2. 箱根寄せ鍋
3. 箱根まんじゅう
登別温泉:北海道の地獄谷に湧く湯
泉質
9種類もの泉質が湧出。硫黄泉・酸性泉・鉄泉・食塩泉・炭酸水素塩泉など多様で、まさに“温泉のデパート”。特に地獄谷から湧く白濁硫黄泉が印象的。
歴史的背景
アイヌの人々に古くから薬湯として利用され、江戸後期に開湯。明治以降は観光温泉地として発展し、北海道を代表する温泉として国内外の旅行者を惹きつけている。
観光とグルメ
- 観光:登別地獄谷、クマ牧場、鬼のオブジェが立ち並ぶ温泉街。
- グルメ:
1. 登別閻魔やきそば
2. ジンギスカン
3. 登別温泉まんじゅう
共通点と対比
共通点
- どちらも「泉質の種類が豊富」で、湯めぐりが大きな魅力。
- 温泉街を散策しながら、観光や食事と合わせて楽しめる。
対比
- 箱根=「首都圏から日帰りも可能な観光温泉地」。
- 登別=「北海道の大自然と火山活動を体感する温泉」。
- グルメも箱根は“観光名物グルメ”、登別は“土地のB級や郷土料理”という違いがある。
比較表:箱根と登別の魅力を整理
項目 | 箱根温泉 | 登別温泉 |
---|---|---|
泉質 | 単純泉・塩化物泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉など多彩 | 硫黄泉・酸性泉・鉄泉・食塩泉など9種類 |
歴史的背景 | 奈良時代からの記録、江戸期に文人墨客が訪問 | アイヌの薬湯、江戸後期に開湯、明治以降観光地化 |
観光 | 芦ノ湖、箱根神社、大涌谷、彫刻の森美術館 | 地獄谷、クマ牧場、鬼のモニュメント |
グルメ | ① 黒たまご ② 箱根寄せ鍋 ③ 箱根まんじゅう | ① 閻魔やきそば ② ジンギスカン ③ 登別温泉まんじゅう |
まとめ
箱根は「首都圏から気軽に行ける観光+温泉の複合リゾート」。
登別は「北海道の大地が生んだパワフルな温泉」。
同じ“多彩な泉質”を誇りながらも、立地・歴史・文化の違いが際立ちます。
気軽に非日常を味わうなら箱根、ダイナミックな自然に包まれたいなら登別。
そんな選び方ができるのも、この二大温泉の魅力です。
インスタグラムにも旅行の写真を掲載してみます。ご覧いただけたら嬉しいです。
コメント