PVアクセスランキング にほんブログ村

♨️ ご案内
本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。
ご予約やご購入を通じていただいた収益の一部は、温泉地の取材や発信活動に活かしています。
皆さまの応援が、全国の温泉地を盛り上げる力になります。

応援クリックお願いします

こんぴら温泉 vs 東山温泉

香川県のこんぴら温泉と、福島県の東山温泉
どちらも「古い町並みの中に息づく温泉」であり、信仰と歴史が深く結びついた名湯です。

こんぴら温泉は“金刀比羅宮(こんぴらさん)”の門前湯として誕生。
東山温泉は会津若松の城下町に寄り添い、“武士と文人の湯”として栄えました。

この記事では泉質・歴史・グルメを切り口に、“神と侍の湯”を比較してみます。


こんぴら温泉:参拝客を癒す門前の湯

泉質

ナトリウム‐カルシウム塩化物泉。無色透明で塩分を含み、湯冷めしにくく保温効果が高い。疲労回復に優れ、“参拝の後に浸かる湯”として理にかなっている。

歴史的背景

江戸時代、金刀比羅宮への参拝者が急増した際に、門前町に湯宿ができたのが始まり。
“こんぴら参り”の疲れを癒す湯として、巡礼文化とともに発展。
今も町の中心には石段参道が伸び、旅人の気配が残る。

観光とグルメ

  • 観光:金刀比羅宮、石段参道、表参道商店街。
  • グルメ
     1. 讃岐うどん
    2. 醤油豆
    3. オリーブ牛

東山温泉:会津武士が愛した城下の湯

泉質

硫酸塩泉・塩化物泉の混合泉。無色透明でやや熱め。
“傷を癒す湯”として知られ、武士の湯治場や旅人の宿場として重宝された。

歴史的背景

開湯は1300年前と伝わり、会津藩主・松平氏の御用湯として栄えた。
幕末には新選組の土方歳三が傷を癒した逸話も残る。
明治以降は文人墨客も訪れ、渓谷沿いの宿街が現在も当時の風情を伝えている。

観光とグルメ

  • 観光:鶴ヶ城、大内宿、飯盛山。
  • グルメ
     1. 会津ソースカツ丼
    2. こづゆ(郷土料理)
    3. 馬刺し

共通点と対比

共通点

  • どちらも「古い町に寄り添う歴史の湯」。
  • 信仰・文化・人々の往来とともに発展した“門前・城下温泉”。
  • 泉質はともに塩分を含み、体を温め疲れを癒すタイプ。

対比

  • こんぴら=「神のための湯」。参拝と癒しをつなぐ“門前文化の温泉”。
  • 東山=「侍のための湯」。戦と静養をつなぐ“城下文化の温泉”。
  • こんぴらは“明るく開かれた町湯”、東山は“静かな渓谷の隠れ湯”。
  • グルメも、こんぴらは“うどん中心の素朴な味”、東山は“肉と郷土料理の滋味”。

比較表:こんぴらと東山の魅力を整理

項目こんぴら温泉東山温泉
泉質ナトリウム・カルシウム塩化物泉(保温・疲労回復)硫酸塩泉+塩化物泉(熱め・傷の湯)
歴史的背景江戸期に金刀比羅宮参拝客のために発展、門前湯文化奈良期開湯、会津藩主御用湯、武士と文人が愛した湯
観光金刀比羅宮、石段参道、表参道商店街鶴ヶ城、大内宿、飯盛山
グルメ① 讃岐うどん
② 醤油豆
③ オリーブ牛
① 会津ソースカツ丼
② こづゆ
③ 馬刺し

まとめ

こんぴらは「参拝の疲れを癒す、神に寄り添う門前の湯」。
東山は「戦と静養を癒す、侍と文人の城下の湯」。

どちらも“人の祈りと文化が息づく温泉地”。
神々に見守られるように湧いたこんぴらと、歴史の記憶を映す東山――
旅の目的が「祈り」か「静養」かで、選びたい二つの湯です。

インスタグラムにも旅行の写真を掲載してみます。ご覧いただけたら嬉しいです。

noteにて「アーキビストブロガーの哲学と実践」を執筆中。

コメント

タイトルとURLをコピーしました