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十津川温泉 レビュー編 ~星降る渓谷と“源泉かけ流し宣言の村”で味わう静寂の湯~

前回の「旅のしおり編」では、大阪から紀伊山地を抜けて十津川温泉へ向かうドライブ旅をご紹介しました。
一方、この「レビュー編」では、実際の旅で感じた 山々に抱かれるような温泉時間、川の音が響く露天風呂、そして山の幸のごちそう を追体験していただくことを目的としています。

この記事を読めば――

  • 十津川温泉が“源泉かけ流し宣言の村”と呼ばれる理由
  • 渓谷の風に包まれる露天風呂の心地よさ
  • ホテル昴で味わう山の恵みとぬくもり
  • 大阪・奈良グルメを組み合わせた「秘境×都会」の理想旅

これらを五感とともに共有でき、「自分も十津川に行ってみたい!」という気持ちがきっと芽生えるはずです。

👉 行程全体を知りたい方は、まず【十津川温泉 旅のしおり編】をご覧ください。


十津川温泉の歴史と逸話

奈良県の最南端、紀伊山地の奥深くにある十津川村。
その面積は東京23区より広く、村全体が“秘境”と呼ばれるほどの自然に包まれています。
この地には古くから温泉が湧き、1985年には日本で初めて「すべての温泉を源泉かけ流しにする」と宣言。
“かけ流し宣言の村”として全国の温泉ファンから憧れられる存在となりました。

感想:
車を降りた瞬間、山の匂いとともに、どこか懐かしい硫黄の香りが漂いました。
川のせせらぎが常に耳に届き、空を見上げれば遮るもののない青。
「ここでは、自然の中に人間が“おじゃまします”と入っていくんだな」――そんな謙虚な気持ちになる静けさがありました。


泉質レビュー:硫黄が香る源泉かけ流しの恵み

十津川温泉の泉質は、単純硫黄泉(低張性アルカリ性温泉)
湯はほのかに硫黄の香りを放ち、肌に当たるとやわらかく、しっとりとなじみます。
湯舟の表面に小さな泡が浮かぶほど新鮮で、“源泉が生きている”ことを肌で感じられます。

感想:
夕方、渓谷を見下ろす露天風呂に浸かると、湯けむり越しに陽が山の稜線へ沈んでいくのが見えました。
湯に身を委ねると、日々の喧騒がふっと遠のいていく――まるで山と湯が一体になって心を包み込むよう。
「この静けさを、言葉ではなく体で感じるためにここへ来たのかもしれない」と思いました。


ご当地グルメレビュー

感動の一品:大阪・なんば「千とせ」の肉吸い

十津川への道のりの前に立ち寄ったのは、芸人御用達の名店「千とせ」。
薄切り牛肉と出汁の旨みが重なった“肉吸い”は、関西らしいやさしい味わい。

感想:
湯気の立つ丼を前に、ひと口飲んだ瞬間、出汁の深みが体の芯まで染み渡りました。
“派手さはないけど、何度でも食べたくなる”――そんな大阪の懐かしさを感じる一杯でした。


山の恵み:ホテル昴の郷土会席

十津川の夜は、山菜、大和牛など、山の恵みを詰め込んだ会席料理
素材の滋味を生かした味付けが多く、派手さよりも誠実さを感じる献立です。

感想:
一番印象的だったのは、あわびガーリック醤油焼き。
丸ごとかぶりつくと、醤油の香ばしさとガーリックの風味が重なり、とても贅沢な気分になりました。大和牛の鉄板焼きは、噛むほどに肉の旨味が広がる。
“派手さより深み”――それが十津川の味でした。


旅の締めくくり:なんば「串カツ だるま」

大阪に戻った後は、人気店「だるま」で串カツランチ。
カラッと揚がった衣に、少し甘めのソースをたっぷりつけて頬張れば、
十津川の静けさから一気に大阪の活気へ――旅のコントラストが心地よい瞬間です。

感想:
レンコンの歯ざわり、紅ショウガの酸味、海老のぷりっとした食感。
どれも軽くて、いくらでも食べられる。
“秘境から都会へ”という切り替えを、味覚で体験するような不思議な満足感がありました。


宿泊レビュー:十津川温泉「ホテル昴」

歴史と由緒

十津川温泉を代表する公共の宿として長年親しまれてきた「ホテル昴」。
村の自家源泉を引く広大な露天風呂が自慢で、“源泉かけ流し宣言”の象徴とも言える名宿です。
木々に囲まれた立地は、まさに“山の中の湯宿”そのもの。

👉 【この宿の様子(写真)はこちら▶(楽天トラベル)

温泉

露天風呂は広々としており、十津川のせせらぎと風の音だけが聞こえます。
夜は満天の星が湯面に映り、朝は霧が立ち込める幻想的な風景に。

感想:
夜更け、誰もいない露天風呂で空を見上げると、星が数え切れないほど瞬いていました。
湯に浸かりながらその光を眺めていると、まるで湯船が“星の鏡”になったよう。
時間が止まり、ただ湯と自然と自分だけがそこに存在している――そんな至福の瞬間でした。

料理

郷土の食材を生かした素朴な会席料理。
アワビや大和牛が印象的で、自然の恵みをそのまま味わえる構成でした。

感想:
料理全体から感じたのは、“手間より手仕事”。
派手な飾りはなくとも、一品一品に土地の匂いがあり、
旅館というより“十津川村そのもの”を食べているようでした。

部屋

渓谷を望む和室。朝には川霧が漂い、夜は虫の声が響きます。
都会では味わえない“音の静けさ”が、この宿最大の贅沢かもしれません。


まとめ|十津川温泉のおすすめポイント

  • 日本初「源泉かけ流し宣言」の村で味わう、本物の温泉体験
  • 渓谷を見下ろす露天風呂と満天の星空
  • 自然の恵み(鮑・大和牛・山菜)の素朴な郷土料理
  • 大阪→秘境→奈良という、文化と自然をつなぐ理想ルート

十津川は、“湯治”という言葉の原点を思い出させてくれる場所でした。
湯に浸かり、山の風を感じ、夜空に星を見上げる――
それだけで、心と体のバランスが自然に整っていく。

👉 次回は【温泉キャラ図鑑編】。
今回の旅で特に印象に残った「星空と山の湯、そして自然の静けさ」をモチーフに、十津川温泉のキャラクターを創作してみます。どうぞお楽しみに!


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